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モラハラからの脱出:健康的な人間関係を築くには

こんにちは、Dr. ケイです。

今日のテーマは モラハラからの脱出です。

 

最近、モラハラ、いじめ、家庭内暴力のニュースをよく目にするようになりました。

モラハラやいじめ、家庭内暴力がなかなか解決しない大きな理由のひとつは、当事者たちがある人間関係のパターンをつくりあげ、そこから抜け出せなくなるということです。私たちは、相互作用を通して関係性のパターンをつくりあげ、その中の役割を演じ続けることでそのパターンをより強化していきます。

 

いじめの構造でも、ある人はいじめっ子の役をやめられない、なぜなら、いじめっ子は無意識にいじめっ子の固定された役割から抜けられなくなってしまうのです。いじめっ子もいじめられっ子も無意識に自分の役割を演じ続け、さらにいじめのパターンを強化していきます。そして、このいじめの構造は、この両者の関係だけでなく、その周りである第三者もこのいじめの関係性の強化に大いに貢献しています。

 

いじめやパワハラ、家庭内暴力というと随分大きなことのように感じ、自分とは関係ないと思う方もいるかもしれませんが、実はこの関係性は誰にでも毎日起こっている現象です。職場やチームの中はもちろんのこと、家族や友人関係を注意深く観察してみると気づくでしょう。今回は人間関係のトライアングル理論を紹介しますが、この理論を使って自分の立ち位置、どのポジションに自分がいることが多いのか、そのパターンを崩すためにどの方向に自分を変化させたらよいのか、振り返ってみてください。

 

まず、不健康な人間関係のトライアングルから。

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A. 迫害者、虐待する人

「あなたが間違っている。私は正しい。あなたはダメ。だから私はあなたにあなたがダメなところを言ってるの。」

批判的、他者を蔑む、他人のせいにする、他人の問題点を指摘する、怒りや敵意をあらわにする、ある考えに凝り固まっている、人に指図する、支配的な性質。

B. 犠牲者

「自分はダメ、自分以外の全ての人はよい。」

抑圧されていると感じる、絶望感、羞恥心、無力感、無能感、理解されていないと感じる。このような感覚を正当化するために、救済を求める。自分で意思決定することを拒む。自分で問題解決することを拒む。自分の世話をしてもらったり、変化させてもらえるよう他人に頼る。

C. 救済者

「あなたは私の助けが必要。あなたは今ダメ。私はあなたの問題を解決できる素晴らしい人。」

相手が求めていないのにサポートする。もし助けなかったら罪悪感や心配を感じる。義勢者が頼ってきたときにコネクションを感じる。人を元気づけることで自分の能力を確認する。救済することに使命感を感じる。

 

ここで注目すべき点は、迫害者と犠牲者が自分の役割を演じていることに加え、第三者である救済者の存在で、迫害者と犠牲者の関係が強化されるということです。なぜなら、救済者はさらに、犠牲者の自立心と成長の可能性を奪ってしまうからなのです。救済者は意識の上では犠牲者のためになるよう、良かれと思ってやっていることなのですが、結果的に犠牲者のパワーを奪ってしまい、不健康な人間関係を強化してしまいます。

 

それでは、健康的な人間関係を築いていくためにどうしたらよいのでしょう。

 

健康的な人間関係のトライアングル。

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D. 挑んでくるもの

挑んてくるものとは、問題を抱えていると思われる人自身のニーズを明確にさせるよう強いて来る人や、状況のことを言います。現状と、達成したい状況のギャップを直視して、その人の進みたい方向に一歩一歩進むことにフォーカスします。

E. 成長者

問題にばかりフォーカスするのではなく、結果にフォーカスしていく人です。成長者は自分の欲しいものを明確に示し、行動していきます。もし誰かが助けてくれるとしても、自分のするべき部分は、自分で成し遂げます。成長者は、「自分の本当に欲しいものを健康的な方法で手に入れるにはどうすればよいか」ということを常に自問自答しています。

F. コーチ

問題を抱えていると思われる人が、十分な知識や知恵に基づく意思決定を行えるよう、質問をなげかけていきます。コーチと救済者の大きな違いは、救済者は自分が問題解決することで、喜びを感じるのですが、コーチは問題を抱えている人が、自分で意思決定し、自分で問題を解決できる能力があると考えている点です。コーチは建設的に行動を促すよう、そして、成長者が自分の欲しくないものにフォーカスするのではなく、欲しいものにフォーカスできるように質問を投げかけます。

 

あなたはどの役割を演じているでしょうか?

A迫害者はD 挑むものへ、B犠牲者はE成長者へ、C救済者はFコーチへとそれぞれが変化していくことで、全体の関係性のパターンが大きく変化していきます。他人を変えることはできませんが、自分を変えることで、相手との関係性を変えることができるということです。是非試してみてください!

  

参考:Stephen Karpman’s Drama Triangle