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罪悪感を持たずにNoと言おう:ニュートラル・ノー

言いたいことを言ってない

以前、多次元キネシオロジーのセッションででてきたものの一つに、「自分の言いたいことが言えてない」というのがありました。自分は言いたいことは結構言っている、と思っていたので驚いたのですが、言い足りないというよりも、「言いたいことを言ってない、言わなくてもいいことを言っている」ということらしいのです。

 

実は今朝、知人から電動自転車を貸して欲しいと言われて、心が妙にざわつきました。その電動自転車は、数年前パートナーからプレゼントされたもので、私にとっては意味深いものでした。「できれば貸したくない」という、普段にはない強い反応です。その一方で、貸さないことで「心が狭いと思われるのではないか」という不安が湧き上がりました。NO と言いたい自分と、相手にどう思われるか心配でNOと言えない自分の間で揺れたわけです。気がつくと、私の気の流れは滞り、振動数が下がってエネルギーは重くなっていました。

 

エネルギーの振動数が下がるということは、心も体も重くなってしまい、どんよりとした空気に包まれます。問題は、怒り、恐怖、心配や罪悪感によって自分のバイブレーションが大きく乱れて、マイナスの連鎖が起き始めることです。例えば、「あの人は図々しい、無神経」などと他者を責めたり、また、「どうして、自転車ぐらいかしてあげられないんだ、いいじゃないか、それぐらい。」などと、自分を責め始めます。快く自転車を貸してあげられない自分に自己嫌悪、罪悪感さえ抱きます。このように、振動数が下がってくると、頭がああでもない、こうでもないと、ネガティブな思考のスパイラルを作り出してしまいます。そして、そんな不快なエネルギーから抜け出したいがためにやってしまいがちなのは、「我慢して自転車を貸してあげよう」、「物分かりの良い人になってしまおう」ということです。本当の気持ちを取り残し、その念が心の澱となり潜在意識に溜まっていくのです。表面的に解決しているように見えても、心の奥のわだかまりや思い込みや心の痛みが解決されていません。そうなると、また時と場所を変えて、同じような問題が起こってくるわけです。

 なぜNOと言えないのか

これはせっかくのチャンスなので自己ワークすることにしました。自己ワークのコツのひとつは、他者との関係で不快感を感じた時に、相手や環境のことをあれこれ言うのではなく、自分の中を見に行くということです。この電動自転車のケースには色々な要素が絡み合っているのですが、まず、「なぜ貸したくないと思ったのか」と自分に問いかけてみると、小学生の頃のある経験が思い出されました。小学2年生の時に、誕生日に買ってもらったばかりの大事な色鉛筆を友達に貸して欲しいと言われ、NOと言えず、それがしばらくの間返ってこなくて悲しかったこと、結果的に、担任の先生に間に入ってもらって返してもらったのですが、何本かがなくなっていて、もとの状態で返ってこなかったこと、その悲しくて悔しい気持ちを両親にも打ち明けられなかったことなど、過去の記憶が浮かんできました。この時のインナーチャイルドの悲しい思いが未消化のまま潜在意識の中に残っていたのです。

 

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ここで、まず浮かんできたインナーチャイルドの声に耳を傾けていたら、これからは罪悪感を持たずにノーと言おう、小学生の時以来、ずっと言えなかったけど、今なら言える、というところに辿りつきました。

 

ニュートラル・ノー

今回はニュートラル・ノーを紹介します。

ニュートラル・ノーとはぐらつかない、屈折したり変化したりしない、明確なノーのこと。ニュートラル・ノーには、厳しい感情や、攻撃性、申し訳ないという思いや、いやいやながらとか、過度に丁寧だったり親切だったりすることが一切含まれてないシンプルなNOのことです。

“A neutral no is steady, uninflected, and clear. It is mostly notable for what it is not: harsh, combative, apologetic, reluctant, or overly nice.”

Say No Without Burning Bridges

 

このニュートラル・ノーを実践するためにはいかのポイントが役立ちます。

  1. まずは自分の心の声を受け入れましょう。なぜ自分はそう思うのか、ハートを開いて、自分と対話しましょう。
  2. 相手と自分の間に境界線を持つことに悪いことはありません。境界線を引くことに罪悪感を抱いている人もいるかもしれませんが、健康的な境界線は必要です。
  3. 最初からうやむやな返事をしない。暫定的なNOは相手に期待を持たせるだけで、後から人間関係をもっと悪化させます。
  4. NOの理由を誠意をもって伝える。理由がはっきりしていることで、不信感を防ぎます。
  5. 即答しない。これは3番と相反すると思われるかもしれませんが、今すぐ返事ができないから後で返事をさせて欲しいと伝えます。そうすれば、反射的に感情付きの返事をせずにすみ、のちに相手の立場も気遣った形で、対話することができます。
  6. 相手を喜ばせようとしない。あなたは全ての人を喜ばせることはできません。NOと言われた側の自然な反応は、怒りや心配、失望感です。その現実を受け入れましょう。

ということで、「言いたいことを言ってない、言わなくてもいいことを言っている」とは、本当の自分の声を聞いてないことから始まります。ボタンの掛けちがいを直していくように、まずは内なる自分の声を聞くことから練習しましょう❤️

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今日のお散歩コース。リンカーンパークの海岸沿いを歩く。