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すべては自分の中にある

人を嫌ってしまう時の対処法

 

こんにちは⭐️

 

先日は、自分が他人から嫌われるかもしれないと思うことで、本来の自分が見えなくなる、ということについて書きました。こちらをご覧ください⭐️

 

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今回はその反対、自分が誰かを嫌いになった場合の話です。

 

人に嫌われるのはもちろん良い気分ではありませんが、人を嫌うのはもっと苦しい感覚です。実は、相手を嫌っているように見せかけているだけで、本当は自分のことを嫌っているからです。また、相手を嫌いだと思う嫌悪感にプラスして、「他人を嫌ってしまう自分はよくない」という2次的な自己否定を付け加えてしまいます。苦しい感情を批判することで、さらに苦しい感情を生み出して、自分を傷つけていきます。

 

それでは人を嫌いになったらどうすればいいのでしょうか。

自分が人を嫌ってもよい。

第一に、ありのままを受け入れること。人を嫌いになるのはごく自然なことなのです。好きになることがあれば、嫌いになることもあるのです。それなのに、道徳的な社会通念から、私たちは、どこかで「人を嫌いになってはいけない。」と思い込まされていますね。インターネットでは批判の嵐。嫌いになってはいけないとしているから、匿名になったとき、押さえつけている感情が極端に吹き出します。また、「嫌いになってはいけない」と心の底で分別しても、もうすでに嫌いという感覚はうまれていますよね。そこでどんな行動をするかは別として、もうすでに起こってしまった気持ちを無視したり、否定したりすることで、さらに否定的なエネルギー、苦しみを追加してしまうのです。ですから、まずは苦しみの広がりをさけるために、人を嫌っている自分を丸ごと受け入れましょう。これは基本中の基本。

 

人間関係は合わせ鏡

私たちが他人に対して嫌悪感をもつ時、それは自分の中に持っているものに反応していると考えます。これをプロジェクションまたは投影と呼びます。人間関係において、自分の中にないものは反応できないのです。もし、相手のある部分に対して不愉快になったとしたら、それは自分の中にあるものを相手に投影しているというわけです。私たちは子供の頃に不要だと思った自分の部分があると、自分にとって嫌な部分として、見ないようにして、ないものとして生きていきます。これが私たちの影の存在となります。影の存在は消えることなく大人になっても潜在意識に残っています。あるとき、自分の影の部分を他人の中に見ることがあります。自分が抑圧しているものを、他人に投影して、他人がその抑圧してきた部分を持っていると思い込むのです。そして、他人を憎む、嫌いになるのです。自分が否定してきたものを、その人の行動を見て、自分が否定した部分を持っているかのように思い込むのです。

 

ここで他人は合わせ鏡のエクササイズを紹介しましょう。

 

相手に対して思うこと、悲しいこと、頭にくることを書いていきます。

例えば、

 

〇〇さんは自己中心的だ。

〇〇さんは偽善者だ。

などとできるだけたくさん書いていきます。

次に、〇〇さんの部分を「私」に置き換えます。

私は自己中心的だ。

私は偽善者だ。

え!私が自己中心的?私は偽善者? とんでもない!
と思われるでしょう。

始めは唖然としますが、じっくり考えてみると思い当たることが浮かんできます。

私の場合は、驚いたことに小学生の頃の思い出がよみがえってきました。自分が自己中心的だと通知表に書かれたときのことです。それ以来、自己中心的なのはいけないことだと思いこみ、自分の一部である、自己中心的な部分を否定して、消し去ろうとして生きてきたのです。

 

自己中心的とは日本では欠点として扱われますが、私が現在暮らしているアメリカでは、自分の主張と個人のスタンスがはっきりしていることが評価されます。また、今の日本社会でも、自分軸を持つことが推奨される場面は多々あるでしょう。しかし、先生が通知表に書いた「自己中心的」という言葉で、私は自分の一部である自己中心的な部分を消し去ろうとして生きてきたので、他人からその部分を見せられると不快に思ったり、脅かされた気分になり、防衛反応が働いて攻撃的になるのです。あなたが他人の態度や言葉に不愉快に思う時、他人はあなたが隠している嫌な部分を映し出しているのです。 

 

相手の不愉快なところが、実は自分のことだったということが腑に落ちると、相手のことはもうどうでもよくなってしまいます。

あなたが見ている世界はあなたの鏡です。 


人間関係につまづいたら、相手に意識を向けるのではなく、自分に意識を向けましょう。なぜなら、その時が、潜在意識に潜んでいる影の存在を見つける良いチャンスだからです。私たちの影の存在は時としてひょっこり顔を出し、私たちの行動を制限したり、意思決定をゆがめたりします。また、健康の妨げになることもあるのです。人間関係で少しでも不快感を感じたら、まずはその感情を丸ごと受け入れる。そして、他人は合わせ鏡で心の中を見つめてみましょう。そうすれば、癒しが起こり、知らず知らずに抱えていた重いものを手放して、本来のキラキラしたあなたが顔をだしますよ。

参考図書

『ひとを嫌うということ』中島義道/角川書店 


今日はLincoln Park のお気に入りのトレイルを歩きました。☀️

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海岸線を散歩しました。愛犬ルルも水遊び。🌊

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