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インナーチャイルドを癒す

 コーチやカウンセラー、セラピスト、ヒーラーなど、クライアントの心の奥に触れる仕事をする方は、まず自分自身を癒すことは必要なことですね。先日セルフケアの目的で、ニューヨークの中村典子さんから多次元キネシオロジーのセッションを受けたのですが、「結構インナーチャイルド傷ついているわね、自己ヒーリングしておいてね」と言われ、あらためてインナーチャイルドのことを意識し始めました。思い当たる節がない訳ではないので、その後、継続的に自己ヒーリング、特に傷ついたインナーチャイルドの癒しを続けています。キネシオロジーのインナーチャイルドセッションでは、自分が封じ込めてきた負の感情を掘り当て、そのエネルギーを上げて浄化していくのですが、セッション中、典子さんに、「あなたのインナーチャイルドはとても優しい心の持ち主だから、傷ついてしまっているんだよ」と言われて、ハートがジーンとなって、涙がこぼれました。子供のころ自分が優しいだなんて、親にも先生にも言われたことはありませんでしたので、私のインナーチャイルドは「わかってもらえた」と思ったのか、私にとっては胸に響く癒しの言葉でした。そして、セラピストのふとした一言がこんなにも重要なんだと思う瞬間でした。 

インナーチャイルドとは

インナーチャイルドとは、ざっくり言うと子供の頃の顕在的、もしくは潜在的な記憶や感情のことで、主にネガティブな記憶や、それに伴う感情(親に怒られた、先生に差別された、友達にいじめられた、さみしかった、つらかった、理解されなかった、孤独を感じたなど)、つまり傷ついた子供の心を指します。

子供のころのマイナスの感情を抑えつけたまま大人になり、この抑えられた負の感情が癒やされないままだと、インナーチャイルドは潜在意識下に埋もれてしまうことが多く、実際に忘れてしまっているように思っても、それが潜在意識下でブロックとなって、様々な状況に対するものの見方や反応、意思決定に影響を与え、私たちの可能性に制限を与えてしまうことがあります。

基本的に子供時代にイヤな経験、悲しい経験をまったくしたことがない人間などはいない訳で、傷ついた子供の心は誰にもあります。私は自分が母親として子供を育てる上で、自分の子供が同じ辛さを味わうこことがないよう、親子関係には十分気をつけていたつもりでしたが、子供が成人した今、「あの時はいやだった」とか「なんであんなこと言ったんだ」などと、苦言を聞かされることがあります。こちらが良かれと思ってしたことが、本人にとっては心の痛みをもたらしてしまっていたということなので、私としては敗北感というか無力感を感じざるをえませんでした。そこで私の限られた経験から出た結論は、親がどんなに頑張っても子供のインナーチャイルドは傷つくのかな、ということでした。だから、今は子供の話を聞いて、否定せずに受け入れる。ときには、「あーそうだったんだ、そんな風に思っていたなんて知らなかった、そんなつもりはなかったのよ、ごめんね。」などと返したりします。親子関係はこれからもまだまだ続きますから、今後も健康的な親子関係を育めるよう、ひとつひとつのプロセスを大事にしていきたいです。

インナーチャイルドを癒すメリットは、心が軽くなるということです。リュックサックをしょって山登りをしている最中はその重さをあまり感じませんが、目的地についてリュックを下ろした瞬間、なんと軽やかで自由なんだろうという感覚があるかと思います。このように、過去のつらい記憶にとらわれず、本来の自分らしく、自由に生きることができるようになるということです。

私の場合、傷ついた子供の心は主に母親との関係からきています。

私は、悲しい子供の心に向き合うのが怖いので、インナーチャイルドの声を認めるのが難しく、物分かりの良い大人の思考が傷ついた子供の声を打ち消そうとしてしまいガチです。お母さんは私を傷つけるつもりなんてなかった、誰でも完璧な人はいないとか、確かにお母さんは私を深く傷つけたけれど、私も悪かったところある、お母さんも大変だったんだ、お母さんは私に良いこともしてくれた、などといろいろな声が聞こえてきます。

お母さんに傷つけられたということを認めたくない私。なぜなら、お母さんを悪く言う自分がいやだから。他人を責めることで自分がつらくなるのから。いい人でいたいという自分です。そしてまた、私の根っからのポジティブ思考がネガティブな感情を押さえつけます。「もういいじゃない、過ぎたことなんだし。」「嫌なことなんか忘れて、次に行こう。」などと言う声も聞こえます。このC調というか、軽薄で調子がいい自分が傷つきやすい私の心を隠そうとしているわけです。

まるでドメスティックバイオレンスの犠牲者みたいな発言だ。DVの犠牲者は加害者をかばったり、問題がなかったかのように振舞います。インナーチャイルドを癒したいのなら物分かりのよい大人の声に引っ張られてはだめなのです。

ここで学んだことは、よくないところはよくないとしていいということでした。まずは辛かった自分の心を認めるために、良かったことで悪かったことを打ち消すのはやめよう、ということでした。傷ついたインナーチャイルドの声を押さえつけることでさらに自分が自分を傷つけるからです。物分かりが良くなくて結構。して頂いたことには感謝していますが、だからと言って、傷つけられたことについて帳消しにするのはやめるということです。この決心がついた私は、とりあえず、母親を毒親として認定することにしました。ここまで来るのは長い道のりでしたが、心がすっと楽になりました。そして、彼女と分かり合うことは諦めて自分に向き合い、自分を癒すことにしました。そこで浮かんだのは、自分がインナーチャイルドの母親になるということ。今ならインナーチャイルドを守ることができる。まだまだ、インナーチャイルドの癒しは続きます。重い思いを背負いながらの人生よりも、少しでも荷物を軽くして自由にいきていきたいのです。

すでになくなった方との関係で悩まれている方もいらっしゃると思いますが、この場合でも、自分の中の問題なので、その方が他界されていてもインナーチャイルドを癒すことはできます。むしろ、生きているからといって、苦しい気持ちを本人にぶつけてもあまり良い結果にならないことが多いでしょう。自分を癒して自分が軽くなるのが一番です。

 

この記事はパワフルですのでご参考までに。インナーチャイルドの声を表現した例です。

ameblo.jp

インナーチャイルドの癒し方

さて、私が使っているインナーチャイルドの自己ヒーリングワークはこちらです。 

ステップ1

子供のころ頭にきたこと、悲しかったこと、つらかったこと、さみしかったことを書き出す。

(例)私はいつも一人で留守番していて寂しかった

   私は、お母さんにいつも怒られてばかりで怖かった

   私は、友達に仲間はずれにされて悲しかった

 

など。思いつくままに書き出していきます。

 

そしてこれをハートロケットという浄化ワークでその言葉についた感情エネルギーや想念を飛ばしていきます。

<観念浄化ワークのやり方>

胸に両手を重ねて当てて、「私はいつも姉と比べられて悲しかった」と声に出すか心で唱えます。
このとき「悲しかった」感情を感じます。

口からフーと息を吐きながら、両手を重ねたまま胸の前方にのばします。
両手を前に伸ばすとき、胸からロケットが引っ張り出されるのをイメージします。

鼻で息を吸いながら、両手を重ねたままぐるっとひっくり返してロケットのおしりを両手のひらで支えるようにします。
(ロケットを押し飛ばす準備です。)
文章だけだと少々説明が難しいので、まずは上の動画で確認してください。

フーッと思いっきり口から息を吐きながら、両手でロケットを前方へ飛ばし、両手は左右に少し広げます。
ロケットが遥かかなたへ飛んで行ったのをイメージします。

ロケット胸の前まで戻ってくるのをイメージし、両手のひらでロケットをおしりから胸に押しつけます。
同時に鼻から息をスーと吸います。
このとき、両手のわきは開いておきます。

口からゆっくり息を吐きながら、両手のわきを下げます。

言葉を繰り返して感情がなくなるまで繰り返してロケットを飛ばします。

こちらは浄化ワークのビデオです。ハートロケットを飛ばそう。

www.youtube.com

 

インナーチャイルドの場合は、負の記憶や感情を心の奥底に封印している場合が多いので、なかなか感覚を感じ切ることができないかもしれませんが、めげずに継続してやってみてください。感情を感じることができるほど効果があります。

 

ステップ2

次に、親や先生、友達などにしてもらって嬉しかったこと、感謝していることについて書き出してください。

 

例:お母さんがおつもお弁当を作ってくれて感謝している。

  お父さんが公園に連れて行ってくれて嬉しかった

  お父さんがいたおかげで自分には兄弟姉妹がいるので感謝している。

 

などです。

こちらもハートロケットで飛ばします。このワークの目的は傷ついた子供の心による気の流れの滞りをほぐし、過去の経験にとらわれず前に進みやすくするために行います。してもらったことをなるべくたくさん書き出してハートロケットで飛ばしていきましょう。

ひどい環境に置かれていた方は親に感謝していることを見つけるのは難しいかもしれませんが、一つでも二つでも構いませんので、なんとか絞り出してみてください。喜びや感謝もハートロケットで飛ばしていきましょう。ハートも開いて心も軽くなりますよ〜❤️

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 4月に訪れたハワイカウアイ島のナパリコースト🌴雲の動き早い。私たちの心もこんな感じかな〜✨雲の向こう側の空はいつも青空だということを覚えておきましょう。❤️